【DQMSL小説】亀と熊 第二話 導かれし社長たち
株式会社ラーハルトの社長、ラーハルト。彼は数々の害獣駆除の実績を残してきた。
蘇生術を持ち斬撃が通用しないワニや、食糧庫を荒らす恐竜、さらには凶暴なライオンまでをも駆除していた。
一般市民では手に負えないこれらのモンスターをいとも容易く駆除するその姿から、こう呼ばれた。
陸戦騎ラーハルト と。
そんなラーハルトも最近では仕事の依頼が減っていた。
ラーハルト「このオレにも仕事が減る時代が来るとはな…」
有能なラーハルトは食いっぱぐれることはなかったものの、毎日が暇になっていた。
時は過ぎ、2019年1月23日。
オムメル株式会社のオムドレクスの陰謀により48時間ふくびきが開催され、数多くの害獣がこの世に解き放たれてしまった。
中でも亀と熊の被害は甚大だ。
ラーハルトは言った。
「オレが今まで蓄積したノウハウが役に立つ時が来るとはな…DQMSL界を救ってみせる!」
ラーハルトだけでは手に負えないので、株式会社ラーハルトを設立。昔一緒に仕事をした仲間にも声をかけた。
ロンベルク
ヘビーマジンガ
どくやずきん
皆、有能な害獣駆除の専門家だ。専門家たちを雇い、ニートで暇そうなゴールデンコーンやグリーン親衛隊を従業員として迎え入れ、害獣駆除のトップシェアを誇るまでになった。
ラーハルト「オレたちの戦いは…これからだ!」
今日もラーハルトたちの戦いは続く。
—
舞台は変わり株式会社エルギオス。元々はりせいのサンダルを作る会社である。
りせいのサンダルは発売当初は大ヒットしたものの、ウエイト0装備戦争に勝ち残ることは難しかったようで、多額の負債を抱えていた。
エルギオス「うちの会社ももうダメか…」
落ち込んでいた、エルギオスにある案が浮かんだ。
エルギオス「りせいのサンダルに広告をつけて、大量生産している亀や熊に無料配布してしまえばいいんじゃないか?
広告収入で運営している会社も多いと聞く。」
行動力は一流のエルギオス。大量に余っていたりせいのサンダルに広告を貼り付け、ラーハルト株式会社の駆除に困っていた、亀や熊に無料配布した。
結果、ビジネスは大成功。多額の利益を生み出した。
オフィスビルは新調され、社内には無料ドリンクバーが設置されたりと社員には好評だ。
株式会社エルギオスの勢いはとどまることを知らない。
—
その頃、亀や熊の駆除の煽りを受け被害を受けてしまった会社がある。
その名は モーモー商事。
デスソシスト社長が設立した、牛乳や牛肉をメインに扱う食品総合商社だ。
そう、牧場の牛たちが亀や熊と一緒に駆除されてしまっているのだ。牛も亀も熊も見た目が似ていることもあるからである。
牛乳や牛肉を収穫する前に駆除されてしまい、その被害はとどまることを知らず株価は暴落。
株主からも威圧をかけられていた。
ブラッドナイト(株主)「対策は何かないのか!」
デスソシスト「早急に案を考えているところでございます。」
頭を下げるデスソシスト。特別な技術で生み出された牛乳で輝いていた時もあったが、今はそのかけらもない。
倒産まで秒読みだった..
その時一本の電話が入る。
???「ウチと業務提携しませんか?御社の悩みを解決できるかと思います。」
どうなる、モーモー商事!?
続くかは不明