【DQMSL小説】亀と熊 第一話 プロローグ

時は2019年1月23日、48時間ふくびきにより生態系バランスが崩れ亀と熊が大量発生してしまった。

亀や熊は畑を荒らしたり、民家の冷蔵庫を漁ったり、ゴミ捨て場を荒らしたりとその被害はもはや社会問題となっている。

このままではDQMSL界が危ない。

そこで一つの会社が設立された。

—株式会社ラーハルト

ドラゴンの中でも一線級の活躍をする伝説の槍使いラーハルトを始めとする、亀や熊の駆除が得意な専門家が集まっている。

ラーハルト「今日の駆除ノルマは亀100匹!熊50匹だ!星付きを倒した者にはボーナスもあるぞ!」

星付きとはより強い亀や熊のことを指す。体も大きく倒すのは困難なのだ。

今、現場は異常事態だ。亀と熊がりせいのサンダルの効果によって攻撃が当たらず駆除できない個体もいるのだ。

その恐ろしさは、害獣処理課課長のどくやずきんの攻撃ですらかわしてしまう程である。

どくやずきん「社長!これでりせいのサンダルを履いている熊は10匹目です!キリがありません!」

ラーハルト「く…また奴らの仕業か…エルギオス…」

—株式会社エルギオス

亀や熊の大量発生を利用して利益をあげているとんでもない会社である。りせいのサンダルを大量生産し、熊や亀に無料配布することで、駆除されないようにしているのだ。

エルギオス「ククク、ラーハルトよ。無駄なあがきはよせ。亀と熊が大量発生?結構なことじゃないか。」

ブラック企業であるパペット商事のゴールデンパペットを専務に迎え入れ、資金も豊富になり、その勢いはとどまることを知らない。

エルギオス「亀や熊が害獣?結構なことだ!こいつらを利用して全世界を支配してやるのさ!!」

エルギオスは亀や熊が減らないように一部の企業等から依頼を受け、莫大な利益を得ているのだ。

大量発生している亀や熊に困っている一般市民は多い。運良く駆除できる場合もあるが、しぶとく生き残り、民家を破壊してしまうケースもある。

一般市民向けには亀や熊の駆除用グッズも多数販売されている。バリクナジャのムチやグリンガムのムチである。

しかし、需要に供給が追いついておらずすぐに売り切れてしまう状況なのだ。

疲れ果てる一般市民、日々亀や熊と闘う株式会社ラーハルト、そして株式会社エルギオス…

DQMSL界の覇権をかけた戦いが今、始まる!

続くかは不明