【DQMSL小説】亀と熊 第三話 導かれし社長たち2
倒産も秒読みのモーモー商事。
そこに一本の電話がかかってきた。
ラザマナス「ウチと業務提携しませんか?御社の悩みを解決できるかと思います。」
彼の名はラザマナス。ベンチャーIT企業であるラザマナスシステムズの社長である。
時は2018年9月。
ラザマナスシステムズが設立された頃だった。彼は画期的なシステムを開発し、世に解き放ったのだ。その画期的なシステムとは…
ゾンビ系統をすべて亡者にする。
というものである。しかし、時代を先取りしすぎたせいか、注目されずにいたのだ。
時は過ぎ、現在。
ラザマナスシステムズは業績好調だった。そう、エース級の社員が入社していたのだ。
彼の名は病魔パンデルム。
元々はコンピューターウイルスの製作者だったこともあり、システムをいとも簡単に改良してしまったのだ。改心して就職した彼の活躍でラザマナスシステムズは誰もが知るベンチャーIT企業にで成長していた。
デスソシストももちろんそれは知っていたよで、藁にもすがる思いでデスソシストはこう言った。
デスソシスト「お願いだモー」
こうして、モーモー商事とラザマナスシステムズは業務提携することとなった。
後にこれが歴史に残る出来事になろうとは、誰も予想しなかった…
—舞台は変わり、オムメル株式会社。
オムドレクスが社長であり今回の48時間ふくびきを開催し、亀や熊を大量発生に導いた、とんでもない会社である。
蘇生技術や吸引技術では業界トップシェアを誇り、亀を駆除しても蘇生してしまい、駆除した者のやる気を吸い取ってしまうのだ。
グレーゾーンなことも行っているのこともあり、当然業績は順調であるが、オムメル株式会社にも苦しい時期はあった。
元々、アミューズメント企業であるオムメル株式会社はアミューズメントパークの一大プロジェクトに失敗していたのだ。
そのプロジェクトの名前は…
大空の塔
である。
大空の塔には巨額の開発費が注ぎ込まれ、その分の見返りが必要だった。ホアカリ、ほうおう、タイプgと言った業界でも屈指のモンスターたちを受け入れ投資は惜しまなかった。
だが、大空の塔は失敗に終わった。
10階だてという高さから落ちてしまう子どもスライムたちが続出し、迷子になり三日間閉じ込められた子どもスライムたちもいた。
さらにはアトラクションもとても面白いとは言えずに、すぐに客足が遠のいてしまったのだ。
巨額の開発費、人件費、手間。
失敗した大空の塔プロジェクト。
この負債を回収するには48時間ふくびきの開催しかなかったのだ。
オムドレクス「色々な会社を巻き込んでも構わない、まずは自社の生き残りからだ。」
そう言って、亀と熊を世に解き放った…
続くかは不明